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わたしが目を覚ますと、家はゆらゆら揺れている。
わたしを含め、もうほとんどの人が船に住んでいる。だんだん、陸地が少なくなってきたので仕方がない話なのだ。前の家はぼろぼろに腐ってしまって、部屋の中に居るとものすごいにおいと湿気で具合が悪くなる。
ゆらゆら揺られながら、わたしはいつ地球が壊れるのかを考えた。壊れたとき、わたしはずっと、彼と過ごすとしたらどうだろう、と考えてみた。
昔の様に、地面にしっかりと家が建っていて、自分の部屋のふかふかのベッドで眠ってからなら、悪くないな、とも思った。
学校は休んだ。
どうせ、友達は誰も行っていないだろう。先生だって居ないだろう。
わたしたちは、どこに行けばいいんだろう。
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