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歴史は繰り返す
時間は止まらない
宇宙は日々、毎分毎秒広がり続ける
その空間を造った創造主
それは、“神”……
神は星を造った
星は一人が寂しく、話し相手がほしかった
だから、自分の中に話し相手、自分を助け支える相手として“神木”を造り出した
神木は星が命溢れる世界にするために“命の泉”を造り、精霊を生んだ
神木は更に自らの元にある“命の泉”を管理するために“土地神”を生んだ
土地神は精霊の生まれる量を調整、世界の均衡を安定させた
土地神は星が賑やかになるようにと、二種類の“人”を生み出した
お互い助け合い、星の話し相手になり、文明を築き、星を守っていこうと――――
しかし
二種類の人
短命の“人間”は、しだいに自らに与えられた使命を忘れていった
欲に捕われ、お互いいがみ合い、それは戦争へと発展してしまった
長命である“獣人”は、使命を忘れる事無く、星に語りかけた
「人間の分も、自分達が頑張るから。人間が道を間違えない様に、導くから
だから、悲しまないで………」
神木を守りながら、人間を導きながら
獣人は表社会から姿を消し、神木の森へと密かに暮らし始めた
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