乙女の理想

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早番の仕事が終わって、私はマサトの寮へ行った。 「あのね…私…」 マサトは何かを察したのか、ケータイをいじる手を止め私を真剣な目で見ていた。 「まさか…別れる?」 心配そうに聞いてきたマサトに私は言った。 「いや…違うよ~」 ハテナが頭の上をグルグル回るようなマサトの顔に吹き出した(笑) でも真剣な口調で私は妊娠している事を告げた。 「妊娠してるの。検査したよ。どうしよう…ごめん」 私はマサトの顔から床に目線を反らして言った。
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