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ようやくツワリも軽くなって、私は少し気分が楽になった。
マサトはあれ以来、夜中帰ってくる事はなくなったけど、休みの日は家にいない…
友達と遊んでくる!
と言って朝早くから家を出る事が多々あった。
私は、旦那には息抜きが必要なんだ。そう思うようにして毎回承知してた。
そんな、ある日マサトの職場から私のケータイに電話が来た。
主任からだった。
私も以前働いていたから、主任とは仲が良く久しぶりに電話してくれたのかな?と思い電話に出た。
━もしもし━
すると主任は、少し心配したような…怒っているような口調で話し始めた。
「もしもし。小林ちゃん(^^)久しぶりだねぇ。体調はどうだい?」
『久しぶりです!ツワリも治まり順調に子供も成長してますよ~。』
「それは何より。それで…青木君の具合はどう?まだ入院してるの?こっちもさぁ、シフト組むのに人がいないと大変でね…いつ頃復帰出来るかと思って電話したんだよ。」
えっ…
どういう事!!
私は目が点、頭真っ白状態になった。
が、話を合わせた。
『あ…まだ少し入院するみたいなんです…なかなか治りが遅くて…ご迷惑おかけします…』
「そうか…いやぁ、青木君に限って、ないと思うんだが…この前他のパチンコ屋で遊んでたと噂を聞いてね…」
『あはは(^^)それは人違いですよ!だって青木はまだ入院中ですよ?』
「そうだよね。あぁ!何か疑って悪かったね小林ちゃん…また経過を連絡してくれるかな?」
『はい。ほんとご迷惑おかけします』
そして電話を切った私の手は震えていた。
マサト…何してんの?
今どこにいるの?
誰と遊んでるの?
仕事行ってないの?
私は今まで心の底で一生懸命に抑えていたモノが一気にハジけ飛んだ気がした。
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