爆発

3/9
前へ
/127ページ
次へ
気付くと私は車を走らせていた。 マサトが行く場所… マサトが遊ぶ場所… 私は頭をフル回転させて、探し回った。 パチンコ屋を何件も見に行った、ゲームセンターを何カ所も探した、ファミレスもコンビニも行きそうな所は全て見に行った。 でも、見つからない。 私は冷静になって考えた。 ━帰って来たら話を聞こう━ その夜マサトは平然と家に帰って来た。 私は笑顔で「おかえり」と言い、マサトを玄関で抱きしめた。 「な、何だよ?どしたの?」 少しヨロけながら私を自分の体から離すマサト。 『今日、、何処行ってたの?』 ニコニコと聞く私にマサトは「◯◯ゲーセンにいたよ、ずっと」と答えた。 そこ、私見に行ったよ。 いなかったじゃん! 私はまだ堪えた。そして仕事の事を聞いた。 『ゲーセン楽しそうだね。あ、明日仕事?早番?』 するとマサトはカレンダーを見ながら答えた。 「うん。仕事。遅番だよ…頑張らないと。」 嘘つき!嘘つき!嘘つき! 明日は休みでしょ?マサトは仮病で入院中でしょ?一体何してるの? 私の怒りは最強にこみ上げていた。 無意識のうちに私はマサトにティッシュ箱を投げつけていた。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15191人が本棚に入れています
本棚に追加