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気付くと私は車を走らせていた。
マサトが行く場所…
マサトが遊ぶ場所…
私は頭をフル回転させて、探し回った。
パチンコ屋を何件も見に行った、ゲームセンターを何カ所も探した、ファミレスもコンビニも行きそうな所は全て見に行った。
でも、見つからない。
私は冷静になって考えた。
━帰って来たら話を聞こう━
その夜マサトは平然と家に帰って来た。
私は笑顔で「おかえり」と言い、マサトを玄関で抱きしめた。
「な、何だよ?どしたの?」
少しヨロけながら私を自分の体から離すマサト。
『今日、、何処行ってたの?』
ニコニコと聞く私にマサトは「◯◯ゲーセンにいたよ、ずっと」と答えた。
そこ、私見に行ったよ。
いなかったじゃん!
私はまだ堪えた。そして仕事の事を聞いた。
『ゲーセン楽しそうだね。あ、明日仕事?早番?』
するとマサトはカレンダーを見ながら答えた。
「うん。仕事。遅番だよ…頑張らないと。」
嘘つき!嘘つき!嘘つき!
明日は休みでしょ?マサトは仮病で入院中でしょ?一体何してるの?
私の怒りは最強にこみ上げていた。
無意識のうちに私はマサトにティッシュ箱を投げつけていた。
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