男友達

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「でも頑張ったんだろ?ならそれで良いじゃん」 「え・・・・・?」 いつもそう、蒼田は私の思っている事をすぐ読み取る。 占い師ですか・・・ 「1限目始まるな・・帰るか!」 本日2回目のカッコイイ笑顔を私に向けてくれた。 蒼田の後を追おうと歩き出した時いつもと違う視線を感じ、後ろを向くと、3年の女子5人が私を見て何か話している。 「真加?行くよ」 「う、うん・・」 そこから早く立ち去りたくて小走りで教室へと向かう。 「ふう~」 ロビーから離れると少し気持ちが軽くなった。 ブーブー・・・ ポケットの中で携帯が鳴る。 携帯を見ると『受信 拓海』 拓海からだ・・・。 喜びと同時に悲しみも一気に来た。 「あ~!!!!!!」 思わず叫んでしまった・・・。 「どうしたんだよ急に・・・」
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