もう1人のあたぃ

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『おめーら、10対4でやる気かよ‼俺達もなめられたもんだな‼』 倉庫に響くリーダーらしき男の声と10人の笑い声。 『やんならかかってこいよ‼』 リーダーらしき男は続けた。 カツ…カツ…カツ……… 倉庫に響くヒールの音。 …あたぃのヒールの音…。 リーダーらしき男の横にいた男があたぃを見て叫んだ。 『もしかして…おめーら…RedMastersかよ⁉⁉』 RedMasters…あたぃらのグループ名。県内一強いグループ。 あたぃはそこのリーダー。 梨『そーだよ。』 あたぃはリーダーらしい男を睨みながら言った。 『じゃ、じゃあ、おめーがあの赤羽梨桜(あかばりお)か⁉』 梨『よくご存知で。』 玲『おまえら、うちらにつっかかるとは…運がわりーな。』 あたぃの隣にいたRedMastersのサブリーダーの平赤玲緒(ひらあかれお)が笑いながら言った。 ちなみに玲緒は…あたぃの彼氏。 唯一、2人のあたぃを知ってる人物。 そして、玲緒も2人の姿を持っている。
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