~第十話~

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「紗姫ちゃーん…」 監督の役割もある、優希先輩…。 「本番どうするんですかぁ?」 断固としてこの台詞を言わない私に、淳ちゃんが問った。 「本番は大丈夫。でも、練習でだけは絶対この台詞、言いませんから!」 半分怒鳴り気味で言った私に、みぃが笑った。 …ように見えた。 「まぁいいや。他に問題はないし…大丈夫でしょ!」 優希先輩は開き直り、みんなに言った。  
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