~第十話~

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玄関まできた。 美湖が今日の生徒会で渚先輩と和樹先輩が話してたことを話している。 「和先輩、渚先輩のペースにハマっちゃってさ」 「ははっ!和樹先輩じゃないみたい!」 美湖の話に紗姫は笑った。 話を聞きながら、外靴にはきかえる。 「でさ…」 急にみぃが話をやめた。 「どうしたの?」 あ、と言うみぃに私は問った。 外靴から上靴に履き替えるみぃ。 「忘れ物した!待ってて」 私が返事をする前に、みぃは走っていってしまった。 そして、みぃと入れ替わるように棗がやって来た。 「まだ帰ってなかったのか?」 「あ、うん。みぃが忘れ物したって」 ふーんと言いながら、棗は靴を履いた。  
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