~第十話~

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「じゃあまた明日な」 「うん、バイバイ」 ひらりと手を振り、棗はその場を立ち去った。 「ふぅ…」 紗姫は安心したようにため息をついた。 …若干気まずい感じがあったからなぁ… 「ごめん!」 声が聞こえた。 忘れ物を取りに行ってた美湖だ。 「じゃあ帰ろう」 「うん」 みぃが靴を履き替えて、私は玄関のドアを開けて待っていた。 「ねぇ、紗姫が練習で霧夜に『愛してる』って台詞言わないのは…」 みぃが話し始めた。 私は驚き、あー!とみぃの話を遮った。 「ダメ!言わないで!」  
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