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「じゃあまた明日な」
「うん、バイバイ」
ひらりと手を振り、棗はその場を立ち去った。
「ふぅ…」
紗姫は安心したようにため息をついた。
…若干気まずい感じがあったからなぁ…
「ごめん!」
声が聞こえた。
忘れ物を取りに行ってた美湖だ。
「じゃあ帰ろう」
「うん」
みぃが靴を履き替えて、私は玄関のドアを開けて待っていた。
「ねぇ、紗姫が練習で霧夜に『愛してる』って台詞言わないのは…」
みぃが話し始めた。
私は驚き、あー!とみぃの話を遮った。
「ダメ!言わないで!」
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