~第十話~

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淳ちゃんが私の横にきた。私はまた空を見上げた。 「紗姫先輩…?」 「ん?」 淳ちゃんが俯いた。 紗姫は淳を見て首を傾げた。 「もし…いや、ありえないけど…棗先輩と喧嘩して別れちゃったら…どうします?」 「え…」 急な淳ちゃんの質問に紗姫は驚き、そのまま黙り込んだ。 「別れたら…まずは大泣きするかな?」 ははっと笑いながら、紗姫はまた空を見上げた。 「その後は…?」 「そうだなぁ…まずみぃに言うよ。そしたら…淳ちゃんのとこに行くかな?」 紗姫がまた笑った。 淳の顔がほんのり赤くなる。そして、どうして?と問った。 「淳ちゃんの笑顔に癒されたいから、かな」  
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