~第二話~

7/14
前へ
/136ページ
次へ
  生徒会室に到着し、紗姫は静かに戸を開けた。 「紗姫先輩だぁ~☆」 「わぁ!」 会室に入るとすぐに後輩の、桜田 淳(サクラダ ジュン)が紗姫に抱きついた。 真っ正面から抱きつかれ、少しよろめく。 「淳ちゃん!」 「先ぱぁい。僕も一応男の子なんだよぉ?」 高校生とは思えない、可愛らしい顔立ちに声。 淳は上目遣いに紗姫を見上げた。 「そんな上目遣いしたって駄目だよ?」 「先輩もつれないなぁ」 ちぇっと小さく舌を鳴らし、淳は自分の席に腰掛ける。 紗姫もそれを見て、一歩足踏み出した。  
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5599人が本棚に入れています
本棚に追加