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生徒会室に到着し、紗姫は静かに戸を開けた。
「紗姫先輩だぁ~☆」
「わぁ!」
会室に入るとすぐに後輩の、桜田 淳(サクラダ ジュン)が紗姫に抱きついた。
真っ正面から抱きつかれ、少しよろめく。
「淳ちゃん!」
「先ぱぁい。僕も一応男の子なんだよぉ?」
高校生とは思えない、可愛らしい顔立ちに声。
淳は上目遣いに紗姫を見上げた。
「そんな上目遣いしたって駄目だよ?」
「先輩もつれないなぁ」
ちぇっと小さく舌を鳴らし、淳は自分の席に腰掛ける。
紗姫もそれを見て、一歩足踏み出した。
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