~第二話~

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「ま、正式な彼女になったわけじゃねぇけど」 そう霧夜が言うと、みんな驚いた様子だった。 「正式な彼女じゃないってどういうこと?」 直夜先輩が、霧夜を見て言った。 霧夜が答える前に、私が口を開いた。 「ためしなら、って私が言ったんです」 薄く苦笑いを浮かべながら、紗姫は言った。 へぇ~とみんなが霧夜を見る。 「霧夜、まぁ…せいぜい頑張れ」 「早くしないと、僕が先輩とっちゃいますからねぇ~☆」 みんなは霧夜を焦らすように言った。 みんなの顔がにやにやとしている。 「そ、それにしても空宇先輩とみぃ遅いですねぇ~」 私は、その場を誤魔化すように笑いながら言った。  
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