~第二話~

12/14
前へ
/136ページ
次へ
「そういえばそうだな」 和樹が腕を組みながら、その話にのる。 「先生に呼び出しでもされてるんじゃないですかぁ?」 淳ちゃんはふざけたように笑いながら言った。 先ほどの話から、段々と会話がずれていき、紗姫は安心したようにため息をついた。 「遅れてごめんなさい!」 ガラッと扉が勢いよく開く。 そこにいたのは、私と同じ書記の黒田 美湖(クロダ ミコ)だった。 「みぃ遅いよ」 紗姫は美湖を見て、頬を膨らませて言った。 美湖は軽く苦笑いを浮かべて、ごめんと言った。 「もうみんな揃ってるんですか?」 美湖は椅子に座りながら問う。 「あとは空宇先輩だけ」 その問いに、紗姫は答えた。  
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5599人が本棚に入れています
本棚に追加