~第一話~

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  学校に到着し、靴を履き替える。 同じ学年の子が笑顔でおはようと声を掛けてくれるのに、私も笑顔で返した。 そんな風にしながら教室にたどり着き、いつものように扉を開けた。 「ハヨー」 いつもなら男女関係なく、おはよう。と返事が返ってくるのに、 今日はいつもと違い、皆駆け寄ってきた。 一瞬にして逃げ場がなくなり前後左右をクラスのみんなに塞がれる。 「ちょ、何?」 そう問うと、一人の少女が瞳をキラキラさせ答えた。 「さっきね、霧夜様が来たの!!」 「お前の事探してたぞ!!」  
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