~第九話~

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「ただいまぁ…」 今日も棗は家まで送ってくれた。 私はまっすぐ部屋に向かった。 ガチャ 「シンデレラかぁ…」 ボフッと、紗姫はベッドにダイブした。そして呟いた。 「相手は棗…」 心で思っていたことが無意識のうちに口から出てくる。 「返事…どしよ…」 一番の悩みはこれだ。 シンデレラの相手が棗だろうが誰だろうが、役を演じればいいだけ…。 「好きだったはずなのに…」 この不安な気持ちは何なんだろう…。  
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