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「はぁ…」
自分で自分の考えてることがわからない…。
ずっと棗を好きでいる自信はある。棗だって私を好きって言ってくれた。なのに、この不安な気持ちは…?
「あ、そっかぁ…」
紗姫が寝転がりながら言った。
「私がずっと好きでも意味ないんだ…」
よくわからないけど、冷たいものが流れた。
どうして泣いてるのかわからない。
とにかく泣き声が隣の部屋にいる弟に聞こえないように、紗姫は顔を布団に埋めた。
そうだ…私が棗をずっと好きでいる自信はある。でも、棗が私をずっと好きでいてくれる自信なんてない。
棗だってたくさんの人と恋して、棗とつりあうような人を見つけたいって…、
「…思ってる…」
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