~第九話~

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「はぁ…」 自分で自分の考えてることがわからない…。 ずっと棗を好きでいる自信はある。棗だって私を好きって言ってくれた。なのに、この不安な気持ちは…? 「あ、そっかぁ…」 紗姫が寝転がりながら言った。 「私がずっと好きでも意味ないんだ…」 よくわからないけど、冷たいものが流れた。 どうして泣いてるのかわからない。 とにかく泣き声が隣の部屋にいる弟に聞こえないように、紗姫は顔を布団に埋めた。 そうだ…私が棗をずっと好きでいる自信はある。でも、棗が私をずっと好きでいてくれる自信なんてない。 棗だってたくさんの人と恋して、棗とつりあうような人を見つけたいって…、 「…思ってる…」  
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