~第九話~

13/22
前へ
/136ページ
次へ
「いつから…」 いつからこんなに棗でいっぱいになったんだろう……… いつの間にか、私の方が棗を好きになってた。 全然気づかなかった…。 ずっとお試しで付き合ってて…棗だって辛かったかもしれない…。 なのに、他に好きな人をつくるわけでもなく、できるわけでもなく…ずっと私を好きでいてくれた…? 棗に助けられてばっかりで、想いを伝えるのも、なにもかも棗から…。 「次は…私が棗に伝えなきゃ…」 ずっと、棗が私を好きでいてくれる自信なんてない。 私が想いを伝えて、もう遅いって言われない自信もない。 でも、ちゃんと棗に想いを伝えなきゃ、きっと後悔するから…。  
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5598人が本棚に入れています
本棚に追加