~第九話~

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トントン 静かな部屋にノック音が響いた。 トントン 数秒して、またノックされる。 ご飯を食べ終えた紗姫は部屋にいた。 今ドアをノックしているのは里都である。 ガチャ 紗姫からの応答がなかったため、里都は部屋のドアを開いた。 「姉ちゃん」 「ひゃえ!?」 耳元で里都が言った。 机に向かっていた紗姫は、イヤホンを外した。 「ごめん、音楽に夢中になってた」 「別に」 里都がベッドに座った。 紗姫はイヤホンを外し、里都の方に椅子を向けた。 「どうしたの?」  
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