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トントン
静かな部屋にノック音が響いた。
トントン
数秒して、またノックされる。
ご飯を食べ終えた紗姫は部屋にいた。
今ドアをノックしているのは里都である。
ガチャ
紗姫からの応答がなかったため、里都は部屋のドアを開いた。
「姉ちゃん」
「ひゃえ!?」
耳元で里都が言った。
机に向かっていた紗姫は、イヤホンを外した。
「ごめん、音楽に夢中になってた」
「別に」
里都がベッドに座った。
紗姫はイヤホンを外し、里都の方に椅子を向けた。
「どうしたの?」
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