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「…何で泣いてたから彼氏いるってなるの?」
紗姫がパッと頭に浮かんだ疑問を里都に言った。
「…え、顔に『恋してます』って書いてたから」
かぁっ
顔が一瞬にして赤く染まった。
「うそっ!そんな顔してた!?」
「してた」
うそーと言いながら、紗姫は恥ずかしそうに顔を隠した。
「まぁ『恋してます』でそんなに悩むなら彼氏ができたからかなと」
うっ…意外と鋭いのかな、この子…。
紗姫はそう思いながら頬を押さえ、里都を見た。
「今は私のことなんてどうでもいいの!」
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