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「いいじゃん。姉ちゃんの恋愛だってたまには聞きたいし」
一瞬、里都に不適な笑みが浮かんだ。
「…わかったよ、話せばいいんでしょ」
紗姫は、はぁ…とため息をつき、手を膝に乗せた。
「…正式な彼氏ってわけじゃないの、今付き合ってる人」
は?と里都が小さく言った。
「試しで付き合ってるってことだよ!」
「あ、そう」
はぁとまた一つ、紗姫がため息をついた。
「で、まぁその人に、彼女にならないかって言われたから…もう少し待ってって…」
だんだんと紗姫の声が小さくなっていく。
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