猫達に明日はない!?

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「猫叉族の力を使いすぎたにゃ、ヤマネコくん」 ミケは眠そうに目をしばしばさせ、じっとヤマネコを見つめる。 その表情に、ヤマネコは不覚にもドキッとしてしまった。 何というか、ちょっぴり色っぽいというか。 「ミケ」 ヤマネコはミケの名を呼んで、ゆっくりと顔を近付けていく。 相手は猫だとか、俺はまだ高校一年生だぞ、とか。 どうでもいいような雑念が、ヤマネコの頭の中でぐるぐると渦巻いた。
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