194人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
が、ヤマネコが飛び出した瞬間、ニャーンと薄汚れた野良猫が目の前を横切る。
「うわっと!?」
野良猫を蹴飛ばしそうになり、ヤマネコは慌てて足を止めた。
しかし勢いは止まりきらず、そのまま前につんのめるヤマネコ。
その勢いに逆らわずに、ヤマネコはそのまま地面に手をついた。
そして、
「よっと」
いとも簡単にハンドスプリングをし、野良猫を飛び越して何事もなかったかのようにミケを追い続ける。
気をつけろ、とだけヤマネコは吐き捨てていった。
最初のコメントを投稿しよう!