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「こんな所にいたのか、見つけたぞエルマ!!」
「えっ!?」
「なっ!?」
キツ同様、誰かが私と奴との間に現れた。
しかし私は驚いたのは其れだけではない。その人の言葉にも驚いたのだ。
その人は確かに、奴の事をエルマと言っていた。つまり、あの吸血鬼こそ、美智が探していたエルマなのだろうか。
「……あいつが、エルマなの?」
その人はキツが持ってきた剣を拾うと、私を見つめた。
「お前は逃げた方が良い。私が何とかする」
「それは無理な話よっ!! 私も闘う!!」
「しかし……っ!?」
私は彼に見えるように杖を構えた。彼は納得したのか、こう言った。
「……ただし、間違っても私に攻撃するなよ」
私はキツを肩(無事な方)に乗せ、改めて杖を構えた。
「1人だろうが2人だろうが、俺の敵ではない!!」
エルマは剣で斬りかかるが、それを彼が受け止める。攻撃するなら今がチャンスだ!!
「レインボートルネード!!」
「くっ……!?」
私の魔法がエルマに当たる。
「気を付けろ。奴はこのくらいじゃ、くたばりはしない。」
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