飛山 昇

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ジリリリリリ…… 朝7時半、目覚ましが部屋に鳴り響く。 その部屋で寝る少年がその音に反応し布団を顔まで覆い手探りで目覚まし時計を探し音を止める。 そして 二度寝する。 また寝息だけが部屋に響く。 まったく起きる気配がない。 時間だけが過ぎる。 いつの間にか8時になっていた。 ガチャッ バタンッ 勢いよく部屋の扉がひらく。 「いつまで寝てんの!?早く起きなさい!!学校に遅刻するわよ!!」 と大声で女性が怒鳴る。 それに対し少年が 「あと3時間」 その言葉に女性が怒りに震えながら少年の布団を勢いよく剥ぎ取り思いっきり耳元で叫ぶ。 「起きろ~~~!!!!」 少年がガバッと飛び起き耳を押さえる。 「うっさいわぁ~!!」 と耳を押さえながら女性を見た瞬間少年の血の気が一気に引いたように青ざめる。 その視線には物凄い形相で睨みつける女性。せっかくの美人が台無しだ。 素直に女性の言葉に従うしかなかった。
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