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「それじゃあ、また明日な。」
一日の講義がおわり、車に乗り込む冬矢に挨拶して由貴も車に乗り込む。
「さあ…今日はバイトか~」
沈んでいくテンションとは、裏腹にスーチャー付きの4A-Gは軽快に回っていく。
夕方のラッシュの間をすり抜けて、由貴はバイト先についた。
由貴のバイト先は、サンドウィッチ専門店兼喫茶店である。
店内で買った出来立てのサンドウィッチをそのまま店で食べたりすることが出来る店だ。
宅配や出張もやっていて、それが由貴の仕事内容である。
「お疲れ様です~!!」
ツナギからポロシャツ・ジーパン姿になりエプロンをしながら、厨房に入り挨拶をする。
「お疲れさん。由貴。」
「あ、お疲れ様です。響さん。」
この人は、
《響 涼》
ヒビキ リョウさん 26歳。
なんでも、ヒビキフーズと言う会社の御曹司らしいのだが、弟さんに会社を継がせて自分がやりたかったサンドウィッチ屋を開いたと言う。
店では頼れる兄貴的存在で従業員に慕われている。
店には、配達用のジャイロ2台と出張用の車ランサーエボリューションワゴンがそれ様に改造されて置いてある。
ちなみに、
由貴の姉の真澄とは恋人同士。
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