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ﾊﾞﾗｽﾎﾟは並びかけられているにもかかわらず、全然ﾌﾞﾛｯｸしようとしない。
ただ、我が道を走るかの様に走り続ける
FDがﾊﾞﾗｽﾎﾟに並びかける。
｢少し手こずったが…これで最後だ!!｣
FDのﾄﾞﾗｲﾊﾞｰが、ｽﾃｱﾘﾝｸﾞに付いているﾎﾞﾀﾝを押すと、ﾌﾞｰｽﾄが跳ね上がり加速する…
｢ここの峠で…俺に敵なんて居ねぇ!!｣
FDがﾊﾞﾗｽﾎﾟの前に出てﾌﾞﾛｯｸする。
ﾊﾞﾗｽﾎﾟは進路を開こうと、FDにﾋﾟﾀﾘとくっついて行くが、ｼﾞﾘｼﾞﾘと離されていく。
ｽﾄﾚｰﾄも終わりに差し掛かり、FDは乗っかったｽﾋﾟｰﾄﾞを殺し、ﾊﾞﾗｽﾎﾟの進路を塞ぐようにｵｰﾊﾞｰｱｸｼｮﾝのｶﾆ走りをする。
ﾊﾞﾗｽﾎﾟはそんなFDにお構いなしに、ｽﾋﾟｰﾄﾞを乗せてｺｰﾅｰに入っていく。
激しいｽｷｰﾙ音が響き、
ﾘｱを滑らせ、ﾊﾞﾗｽﾎﾟがFDのﾘｱﾊﾞﾝﾊﾟｰに迫っていく。
その時、
《ｺﾂ…ｯ…》
と、軽くﾊﾞﾝﾊﾟｰに当たる音がした。
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