第六話 ミュウを知る女の子

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「あの……結局誰か僕の事を知ってる人いないんですか?」 『覚えてるよ』 そう声を上げたのは1匹の女の子だった。 綺麗なクリーム色の猫だ。 年は僕よりも少し年上だろうか。するとそこにいた猫全部がその猫に注目した。 『あなたはタイムよね?』 タイム? 名前なのかな? でもこの子が嘘を言っている様には見えない。どうやら本当に僕の事を知っているみたいだ。 「くわしい話を聞かせてもらっていいかな?」 『いいわよ。皆さんは外してもらってもいいですか?』 女の子がそう言うと、他の猫は元いた場所に戻って行った。 残された僕は女の子に更に人気(猫気)のない場所に移動した。そんなに聞かれちゃダメな話なのかな。 明日香さんも取り過ぎの人に話を聞いているみたいだし、少しくらいなら大丈夫だろう。
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