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「あの……結局誰か僕の事を知ってる人いないんですか?」
『覚えてるよ』
そう声を上げたのは1匹の女の子だった。
綺麗なクリーム色の猫だ。
年は僕よりも少し年上だろうか。するとそこにいた猫全部がその猫に注目した。
『あなたはタイムよね?』
タイム?
名前なのかな?
でもこの子が嘘を言っている様には見えない。どうやら本当に僕の事を知っているみたいだ。
「くわしい話を聞かせてもらっていいかな?」
『いいわよ。皆さんは外してもらってもいいですか?』
女の子がそう言うと、他の猫は元いた場所に戻って行った。
残された僕は女の子に更に人気(猫気)のない場所に移動した。そんなに聞かれちゃダメな話なのかな。
明日香さんも取り過ぎの人に話を聞いているみたいだし、少しくらいなら大丈夫だろう。
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