第六話 ミュウを知る女の子

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「僕が人語を話せるようになって、同じような状態になった猫が京都にいるって聞いて、それで僕が治るかどうかを聞きに……」 『もういいわ。だいたいのことはわかったから』 僕がなにを言っているのかわからなくなったのだろう、ため息をついて話をさえぎった。 僕もそんな質問が来ると思わなかったから適当に考えたのだ。何言ってるか全然わからないのは僕も同じだ。 「それで、僕のことは……?」 『さっきも言ったでしょ?あなたの本当の名前はタイム。生まれてからいなくなるまでずっとさっきの公園に住んでたのよ』 「そうなの…?」 『そうよ。わたしが言うんだから本当に決まってるでしょ?』 だからあの公園の猫は僕の事を知っている猫が多かったのか…… でも、なんだろうその理由は? 僕はこの女の子が何者なのかもわからないのに、そんなこと言われても信用ができない。
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