第六話 ミュウを知る女の子

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「君は何者なの?なんで僕の事を知っているの?」 『わたしはキリ。あなたとの関係は友達よ』 「キリ……」 『そうよ。ほんとに忘れてるのね……ちょっとショッ……』 そう言ったあと、続けて何かをぼそぼそと呟いた。聞き取れなかったけど、なんて言ったんだろう。 『そんなことより、まだ知りたいことあるんでしょ?何でもいいから聞きなさい、答えられることは全部答えてあげるから!』 「うん」 なぜかはよくわからないけど怒ってる。僕何か悪いこと言ったかな? まあいいや、聞けることは全部聞いておこう。 「君の知っていることを全部教えて!」 『そう言うと思ってたわ。少し長くなるかもしれないけどいいかしら?』 「ちょっと待って、明日香さん大丈夫かな……」 長くなると聞いて、急に思い出した。僕のこと探してるかなぁ。 『明日香さん?もしかして公園の前にいたあの人間?』 「うん。僕の飼い主なんだ」 そう言うとキリさんは、僕の方を少しつまらなさそうな顔で見てきた。 なんだろう? やっぱり僕何かしたのかな? 『まあ、いいわ。心配ならみてきなさいよ』 「ううん。大丈夫だと思うからいい」 このまま明日香さんに会いに行くと、キリさんがどこかに行ってしまう気もするし…… それはそれで困る。 『そう。じゃあ、話すわよ』 そう言うと、キリさんは一息おいて僕の過去話を始めた。
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