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「ごめん明日香さん、おまたせ」
公園に戻ると、明日香さんは公園内をきょろきょろ見渡して何かを探しているようだった。
きっと僕の事を探してくれているのだろう。
「ミュウ!どこに行っていたのです!?」
「ちょっとね……」
「ちょっとじゃわかりませんわ!ちゃんとわかるように説明してください!」
そうなるよね。明日香さんがちょっとで、納得するはずないよね。
「大切なことだから、帰ってから話すよ」
「そうですか……わかりました。では、もういいのですね?」
それは、化け猫探しの事を言ってるのだろう。
化け猫は僕の母親だったから、もうそれはいいんだよね。
「うん」
「では、早いですが姉様たちを呼びましょう」
そう言うと、明日香さんは携帯を取り出し由美さんと悠太君に電話をかけた。
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