アノネ…

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【直哉】 「まぁ、元気出せよ。  そのうちイイ事あるって。  気晴らしに合コンでも  やっちゃうか?  俺のツレにS大行ってる  女の子がいんだよ、  合コンやろうって  うるさくてさ。」 【俊介】 「合コン?!バカ言うなよ、  俺は香織一筋なの!」 にやけ顔で肩組みしてきた直哉を 制するように軽く振りほどいた。 やっぱりか、とつまらなそうに 呟く直哉の表情が面白くて 少しだけ拭き出す。 【俊介】 「まぁお前も早いとこ  可愛いコ見付けてこいよ。  …でもさぁ俺、イイ事どころか  最近わけわかんねぇイタ電が  かかってくるように  なっちまったんだよなぁ。」 【直哉】 「へぇ?どんな?」 【俊介】 「うー…ん、非通知でかかって  くるんだけどさ、  女の子ってのはわかってんの。  でも誰なのか聞くと  すぐ切られちまうんだよ。」 【直哉】 「何だそれ、気持ちわりぃな。  ストーカーか?  モテるねえ俊介クン❤」 【俊介】 「茶化すなよ、  俺がストーカーされるような  男に見えるか?」 【直哉】 「よほどの物好きか。」 【俊介】 「…それならあり得る。」
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