アノネ…

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俺は早速携帯ショップへ行き なけなしのバイト代はたいて 番号と、念のためメアドも 変えた。 これでもうあのイタ電は かかってこなくなるだろう。 出費は痛かったが気になっていた 最新機種を手に入れたと思えば 嬉しくも思えるし気分も変わる。 よし、まずは香織に番号を教えて おかなきゃいけねぇな、 電話してみるか。   トゥルルルル… トゥルルルル… トゥ… 【香織】 「はーいもしもし?」 少しの間を置いて、携帯から 若干幼く可愛らしい香織の声が 聞こえた。 【俊介】 「あ、香織?オレ、俊介。」 【香織】 「あれ、俊介?  どーした?番号変えたん?  てか学校は?」 【俊介】 「かくかくしかじかあって  ケータイ変えたくなっちゃった  からさぼっちゃった。  香織に新しい番号教えようと  思って電話した。」 【香織】 「…ったくもう、  気楽でいいわね大学生は。」 【俊介】 「あはは、大学生のうちが花!  俺ちゃん今遊び盛りだし!  ってかかけといて今更だけど  香織、電話大丈夫だった?」 【香織】 「うん、今一人だし  移動中だからだいじょーぶ!  私も俊介に話したいこと  あるんだ。」 【俊介】 「ん?何かあったか?」
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