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翔『はい?』
俺は聞き返す。
女性『…駅前の喫茶店に行きたいんですが、この辺りの道、怖くて…』
十秒くらい沈黙が漂う。
女性『あ、いぇ…。嫌なら結構です…。駅前まででもと思ったんですが…』
駅はここから歩いて、たった十五分位先の所にある。
見ず知らずの女性に怖いと言われて、嫌とは断りづらい…。
翔『い、いいですよ。夜道は危険だらけですから…』
暗がりの中、女性の表情が変わったのを感じた。
女性『ぁ、ありがとうございます…!本当に助かります…』
翔『いぇ…』
女性は3度も頭を下げ、礼を言う。
翔『とりあえず、行きますか…』
女性『はい…!』
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