代わり

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俺は女性の2、3歩前を歩く。 女性はまだ怯えている様子だ。 翔『あの、大丈夫ですか?』 女性『は、はい!だ、大丈夫…です…』 女性は明らかに、声と言葉で否定を表している。 翔『ぁ、そういえば、お名前は?』 水里『青い山に、水の里と書いて、青山 水里(あおやま みさと)です。』 翔『水里さんですか。俺は秋分の秋に良好の良、飛翔の翔で秋良 翔(あきら つばさ)です。』 水里『お幾つなんですか?』 女性の口数が増えた気がした。 少しは落ち着いたようだ。 翔『今、18です。今年で19になります。』 水里『そうなんですか。私はさっきハタチになりました。』 って事は、つい10分もしない前じゃないか…。 翔『あ、お誕生日おめでとうございます。』 水里『ぃ、いぇ…。大した事では…』 しかし、とてもハタチとは思えない雰囲気である。 おしとやかで落ち着いていて、5歳上乗せしても通じてしまうくらいだ。 顔立ちでは、俺より年下に見てしまいそうだ。 水里『あの、何か…?』 翔『い、いぇ…』 か、カワイイよな…?
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