chapter 2 start

9/13
前へ
/332ページ
次へ
〈アイオーン〉の世界は地球と同じくらいの大きさ、海と大地の比率で構成されている。 違う所は地形と、地球の野生動物とは比べ物にならないくらい危険なモンスターが蔓延っていることだ。 プレイヤーはこの世界の中で冒険者として生活していく。 一言に冒険者といっても様々なクラスがあり、大半は5つの系統に分けることが出来る。 剣士系・戦士系・盗賊系・僧侶系・魔術系だ。 まれにそれらの系統にあて嵌らないクラスが存在する。 これらも2つに分けることが出来、特殊職と複合職に分けられる。 これらは一定の条件をクリアした者にクラスチェンジする機会が与えられる。 そこで出される試練を乗り越えられれば、特殊職、複合職になれる。 特殊職・複合職は基本5系統より強い場合が多いのだそうだ。 そしてプレイ開始時に選択出来るクラスは5つ。 騎士系の《ナイト》。 戦士系の《ウォーリア》。 盗賊系の《シーフ》。 僧侶系の《モンク》。 魔術系の《ウィザード》。 この基本のクラスからレベルを上げ、上位職にクラスチェンジしていく。 武器は基本的に、騎士系は剣を、戦士系は斧か大剣を、盗賊系は短剣か弓を、僧侶系は杖か槍を、魔術系は短剣か杖を使う。基本的に、というのはこのゲームの特殊なシステムによりその限りではないからだ。 このゲームでは女性専用や男性専用の装備はあっても特定の職業系統しか装備出来ない装備という物が存在しない。 つまり、やろうと思えば騎士系が杖を使う事も出来るし、僧侶系が斧や大剣を使う事も出来る、ということだ。 そしてもう1つ、特殊なルールが存在する。 プレイヤーには一定のレベルに達すると一人ひとりに個別能力が与えられる。 これはそのプレイヤーの潜在意識にあるイメージを素に造り出されるので同じ能力はめったにないそうだ。 また、アイテムの譲渡は出来ない。 プレイヤー間でアイテムのやりとりをする時は物々交換か売買でなければならない。 ただし例外はあり、決められた手順を踏んでパーティーを組んでいればパーティー内でのアイテムのやりとりは自由である。 なお、パーティーの人数は5人までとするそうだ。 また、3日間もの間仮想空間でのゲームをプレイするため、食事は点滴になるそうだ。 これはβ版用の特別措置で、本稼働以降はプレイ時間に制限を設けるとの事だ。 説明の内容はその様な物だった。
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!

440人が本棚に入れています
本棚に追加