chapter 3 encounter

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リーダー格と肉薄する。 跳び掛って来たリーダー格を斜め前に跳んでかわしつつ、剣を横に振るう。 手応えはかなりの重さだったがなんとか振り抜いた。 リーダー格の首が飛ぶ。 最後に残った1匹が跳び掛って来るが、左手の盾で上から下へ叩き落とし、すかさず剣を突き出す。 頭蓋を貫かれた狼は声もなく息絶えた。 剣を狼の頭から剣を抜いて一振り。ビシャッと血が飛び散る。 剣を収めた諒成は、 「ぶはぁ!なんだこれ!恐っ!マジ恐っ!」 キレた。 ひとしきりキレた後、始めに死んだ1匹を見る。 既に死んでいる。その首には矢が一本刺さっていた。 弓が射られたという事は射手が居るという事だ。 諒成はキョロキョロと辺りを見回す。 すぐにその人物は見付かった。 こちらに向かって来ている。 諒成もそちらに向かって歩く。 その人物は意外に近くまで来ていたのですぐに互いの元に辿り着いた。 その人物は女性だった。年齢は諒成とそう変わらないだろう。 体格はほっそりしていて身長は諒成よりやや低め。髪は薄い青のポニーテール。瞳は髪と同色。顔立ちは整っていて綺麗だ。 機動力を重視した喉と心臓の周りだけの鎧、それに右腕を覆う小手だけの軽装、という格好と背中に背負った弓と矢筒から職業はシーフだろうと思われる。 とりあえず諒成は聞いてみた。 「あれ、君が?」 彼女は軽く頷いて答える。 「うん。なんだかヤバそうな感じだったから。」 「ああ、ヤバかった。助かったよ。ありがとう。」 率直に礼を言った。 「気にしないで。一人で心細かったから、人を見付けられて嬉しかったし。あなたはこれからどうするの?」 明るく問掛け、諒成が口を開くより先にまた喋りだした。 「あっ、その前に自己紹介しとくね。私は風音神楽(カザネカグラ)。クラスは『シーフ』。神楽って呼んでね!よろしく!」 諒成はよく喋るな~、と思いながら顔には出さず答える。 「俺は門生諒成。クラスは『ナイト』だ。よろしく。俺のことも諒成と呼んでくれ。この後は手近な町に行こうと思う。一緒に参加した奴らと合流したいんだ。」 諒成も名乗り、さっきの質問に答えた。
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