第1話 旅立ち

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着替えて朝食をとったグレンはユリアと一緒に、ここ、孤児院『マーテリア』の主人、マリアの元に向かった   「おはようございます!おばさま!」   「おはようございます」   主人の部屋の扉をあけると同時に、二人はあいさつをした   「あらおはようユリア、それとグレン」   少々小太りなおばさん、マリアが振り向き、あいさつを返した   「さっそくですが…」   「えぇ、わかってるわよ、早いものね」   「1……2年ですね」   グレンは4歳、ユリアは5歳の時からこの孤児院にいる グレンは戦争で両親を亡くし、ユリアは捨て子だ この孤児院では16歳の誕生日に一人前と認められ、自立しなくてはならない グレンとユリアは誕生日が同じで年も同じ為、今日がその日だった 「それじゃユリアはこれ、グレンはこっちね」 「「ありがとうございます」」   声がハモッた。二人は道具袋をもらった。すでに中には何かがある   「それでは」   「いってきまーす♪」   「元気でね、またいつでも遊びにおいで」   そして二人は孤児院を出た 多少思い残しはあったが、お別れは昨日済ました…そんな清々しい朝だった
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