425人が本棚に入れています
本棚に追加
その日の夕方。
あの後すぐ来たサキと別れ、今、私はシュンと一緒に町を歩いていた。
「へぇ。優子も夏期講習出てたんや。知らんかったわ。」
「うん。私めっさアホやねん。中間も期末もバリバリ赤点やってん。」
「マジ?アホや~。俺も出とるけど、赤点取ったの期末だけやで。」
「それ赤点取ったの変わりないやんか。シュンこそアホやん」
私の言葉にシュンが笑う。
サキといるよりずっと楽しい。
男の子といる時間がこんなにも楽しかったなんて、信じられない気持ちでいっぱいだった。
この気持ちは…何なんだろう。
徐々に心の底から高ぶっていくこの気持ちは…一体…
最初のコメントを投稿しよう!