窓際の君

治療

運ばれてきた朝食は、明らかにスタミナ不足。

……もうすぐ夏だっていうのに、これじゃあ体力なんてつかないでしょ…

……あ、今日はＭＹ親友たちが遊びに来るんだ！夕方だろうけど、今から髪巻いちゃおうかな♪

『神永さん、御飯食べられました？』

……この声は吉田さん。この人はなんとなく受け入れやすい。

『いつもより食べてあるね。エライエライ』

『エライっしょ？』

『あれ、朝からオシャレしてどうしたの？外出許可出てないよね？』

『夕方、学校の友達が来るから！』

『そっかー…髪崩さないようにね！あと、これはお薬です。このお水で飲んじゃって！』

『はぁ～い』

百合は薬を一気に飲み込んだ。