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「ヒャッホーーー!!ちょっと面白くなってきたじゃーん!
トトロを超えたぞー!!
ナウシカの世界突入だーーー!!
アッヒャヒャヒャヒャ!!」
愚鈍主人は突然走り出した。
ニャ、ニャー!!
(Wait!!!ストップ!主人!!!)
だけど主人は止まらない。
奇妙な魔力に吸い寄せられるように、躊躇なく霧の中を走り進む。
仕方なく俺も主人の後を追いかける。
ニャー!!
(ガッデム!!)
脚を上下に動かす度に、波打つ動悸。
身体も重い。
息をゼェハァと吐き出しながらも、それでも走った。
(何だ?嫌な予感がする。
これが俗に言う、シックスセンスというものか?)
「ぉおお!!湖だ!!湖を発見したぞ!!デブ!!」
細く荒い道から開けた先、
そこには・・・・
半径50メートルくらいだろうか、こじんまりとした湖が俺たちの目の前にあった。
風が俺の前を横切ると、ヒンヤリと冷気が漂った。
・・・・もしかして、この湖から、霧が出てたのか?
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