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走ったせいで乱れてしまった息を整えながら、俺はヨロヨロとその湖に近づいた。
「スッゲー!!スッゲー!!アッヒャヒャヒャ!!こんなとこに湖があるなんて知らなかったぜ!!
これ泳げるんじゃねぇか!?泳ぐか!?泳ぐか!?デブチン!!」
ニャニャー!!
(シャラップ!!貴様は少しは黙ってろ!!それに俺はジーザスだと何度も言っているだろうがファック!!
・・・・・・・・ん?)
俺の視界に、あるモノが映った。
それはヒッソリと、しかし、確かな存在感を、醸し出していた。
ちょうど、水につかるかつからないか、湖と陸の境目に立てられている、
ボロボロの看板。
その看板には、文字が彫られている。
それは・・・
「・・・ん?何だー、コレ。
ナニナニー・・・・
『この湖、女神居たり。
願いを叶える女神居たり。
汝の望むものを差し出す女神居たり。
汝の不要物と、汝の望むものを取り交わす、女神居たり。
さあ汝よ、汝の不要を、この湖に差し出すがいい。』
・・・・んー・・・
いみふーって感じだなぁ、なあデブ。」
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