クソ主人とCOOLな俺

2/12
前へ
/83ページ
次へ
「おいデブ、ヒマだなー。 散歩行くか。」 主人はそう言うと、テレビを消して立ち上がった。 俺はウンザリとしたように主人を見上げる。 ・・・別に散歩が嫌なわけじゃない。 ただ、散歩をするくらいなら、この汚い部屋をどうにかしてほしい、と切実に願う。 カップ麺やペットボトル、 コンビニ弁当の空。 無造作に投げ捨てられている服たちや、鼻をかんだ後のティッシュクズetc・・・。 ・・・この前、2匹くらい同時にゴキブリが出たではないか。 ニャーニャー。 (主人、walkingは結構だ。 それよりも掃除をしよう。) 「そーかー、嬉しいか、デブ。 そんなにはしゃいじゃって、ガキみてぇだなー。あ、お前そういや何歳だっけ?」 ニャニャー!! (違うわ!!大体俺のファーストネームはジーザスだと言ってるだろう!!) 「確かそろそろオッサンあたりの年じゃなかったっけ? お前って意外に俺より老けてんだな、アッヒャヒャヒャ!」 ニャニャニャー!! (黙れゴミ虫!!俺はまだまだ若いんだ!!ファック!)
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

817人が本棚に入れています
本棚に追加