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四月
2007年4月25日。
少しずつ、彼とは話すようになった。
今まで二人で飲みにいったりしたことがなく、仕事だけの付き合いだった。
そんな彼が、飲みに行かないかと、誘って来た。
まあ、上司だし、一応ね。
その夜、新宿の居酒屋で、仕事の話、彼の今カノの話をした。
12時54分。
「やべっ。終電なくなった。彼女に帰れないって電話してくるね。漫キツだな。こりゃ」
店を出たときはもう2時をまわっていた。
その時、カラオケのキャッチに声をかけられた。
「どっちにしろ、帰れないし、朝までカラオケ付き合ってくれない?」
彼がそういうので、カラオケに行こうということになった。
だけど、二人とも酔っていたせいか、カラオケの表示カロリーが低い方が一気しようなどと無謀なゲームを始め、更に酔っ払いになっていた。
彼が途中トイレに行き、
戻って来た彼は、なぜか私の横に座った。
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