四月

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そのあと、出勤したはよかったものの、間抜けな事に、満喫でシャワーをあびたあと、髪の毛を乾かさずにいて、風邪をひいてしまった。 お昼には熱があがり、早退した。 次の日、熱が下がらず、休むことにした私は、 一日、寝てすごした。そうするしかなかった。体がだるくて動けない。 夜、なんとか起き上がることが出来るようになって、気付いた。 なんと更に間抜けなのか、 薬を会社に置いたままかえって来てしまっていた。 すると携帯がなった。 彼からだった。 「もしもし?お前大丈夫?熱さがった?」 人は、具合が悪いとき、人恋しくなる。 「下がらないの。薬そっちに忘れて来て。」 「飯は?食ったの?」 「食べてない。冷蔵庫からっほ。てか食欲ないよ。」 「そうだよな。でもなんか食べてないとさ。 薬持って行ってやるよ。 飯も。 お前いないと、仕事にならないし。明日までに直せ。」 「ありがと。起きられるようにはなったから、ご飯くらいは自分で買いに行くよ。」 「嫌、どうせ、コンビニ弁当かうだろ。ダメ。行くから。」 「うっ。じゃお願いします。」 「はいよ。じゃあとでな。寝とけ!」 なんで優しいのかな。 この前の事気にしてるのかな。やっぱり。それで親切になってるのか。 きっとそうだな。
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