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街の子供達の中で噂の幽霊トンネル。 教室で噂を聞いたことがあったけど、確か誰も居ないのにうめき声が聞こえるんだとか。 ……仕方ない。 僕は走って幽霊トンネルの中へと入っていった。 いつもは怖いことが大の苦手なのだけれど。 その時は不思議と、トンネルの中に引き寄せられるような。 たぶん感情が麻痺していて怖いとか、そういう気持ちが無かったんだと思う。 「……」 トンネルの中は至ってシンプルなものだが、ゴミや汚れの溜まった不気味なものだった。 少しは恐怖心もあるけど、この雷雨の中だ。 仕方ないと、端の方に座って雨がやむのを待っていた。 ……そんな時だったね、君と出会ったのは。
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