序章

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  捨てられた赤子は、獣を喰らって成長した。 そして成長するにつれて、自らを捨てた親、一族への怨みが溢れてきた。 彼は憎しみの侭に蛇と交わり、自らの一族を築き上げた。 そして彼は、忌むべき神狩一族と対立する“神狩分家”と名乗る。 白い眸の吸血鬼は、数百、数千年にわたり、本家と争い続けてきた。 しかしどちらかの首領が相手の首を取る事は無く、未だに争いは続いている。 そして、現在。 本家の首領は〈紅の鷹〉。 分家の首領は〈黒の蛇〉。 彼らは美しく哀しい物語を、神狩の歴史に刻み込む。  
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