第二章 日常

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「こんにちは」 もう一度青年が口を開いた。 「う…え?僕に言ってんの?」 今まで自分が暗いせいか、声を掛けて来る人なんていなかった。だから、自分に言ったのだと思わなかったのだ。 「こんにちは、シン」 また口を開き挨拶をする。僕が返すまで言い続けそうだ… 「こ…こんにちは。……えっ?僕の名前…」 あいさつを返すと、青年はやんわりと微笑みを浮かべ近付いて来た。 名前についての質問は、完全に無視だ…
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