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「ああ…すいません。私としたことが、名乗り忘れましたね。私は…」
名乗ろうとした時、青年は僕が来た道に視線を向けた。
じっと視線を向けたま動かない
「…なに?」
また僕は無視かよ…
仕方なく僕も同じ方向に視線を向ける…
う さ ぎ ?
野生のうさぎだろうか?こちらをじっと見ている。
「ここにも野生のうさぎっているんだな。僕、初めて見たよ」
うさぎの呼び方が分らないから、猫にやるように指をチョイチョイと動かしてみる。
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