第二章 日常

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兎は耳をピクピクと動かし、ピョンピョンと跳ねて……否、二本足で歩いて来た!!! 「………!!!」 「シン、兎が来ましたよ」 兎は僕の目の前まで来ると、礼儀正しく一礼した。 『お初目に掛かります。私は兎と申します』 しゃべった…… 動物がしゃべるわけがない!いや、オウムとかなら話は別だが… 「兎は…しゃべってないですよ。ただの、テレパシーと言うやつです…」 僕の考えを知ってか知らぬか、青年が眠そうな目をこすりながら言った。 「……ただのテレパシー…それも、僕にしたら信じられないんだけど…」
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